先日ポールによるインド哲学講座を開催しました。朝7時~8時半という超スーパー朝活な時間にもかかわらず、4人の方に来ていただけました。この日はパタンジャリのヨガ・スートラを読み解いておき、ポールが禅やギャーナ・ヨガのお話を交えながら説明してくれたので、「とてもわかりやすかった」という声をいただけました。私自身もとても楽しめました!
いろんな話を聞きましたが、ギャーナヨーガ(知識のヨーガ)の1つを今日は紹介しようと思います。
身ごもった雌ライオンがお腹を空かせて、ヒツジの群れに飛び込みました。
雌ライオンはそこで命を落としてしまい、母親のいない赤ちゃんライオンが生まれました。
赤ちゃんライオンはヒツジに育てられ、草を食べてメエメエとないていました。
やがて月日が流れ、赤ちゃんライオンは一頭の十分に成長したライオンになりました。
しかし、自分はヒツジだと思ってメエメエないていました。
ある日お腹を空かせた別のライオンが、ヒツジの群れを見つけました。
彼は獲物をとらえようと必死に群れを追いかけます。
そしてその中に、一頭のライオンがヒツジと一緒に逃げていることに気づきます。
「ん?ひつじの群れの中にライオンがいる?なんで逃げてるの!?」
そうです、それはあのヒツジに育てられたヒツジライオンです。
ライオンは、そのヒツジライオンに「おまえはライオンだぞ」と言ってやりたいのですが・・・
哀れにも、ヒツジライオンはライオンが近付くと逃げてしまいます。
それでもライオンは機会をねらって、ある時ついにヒツジライオンに話しかます。
「おまえはライオンだぞ」
「いえ、私はヒツジです、どうか食べないでください・・・メエメエ」
仕方なくライオンはヒツジライオンを引きずって、湖のほとりまで連れていきました。
湖に映った自分の姿を見て、ヒツジライオンは驚きました。
ライオンと全く同じ姿かたちをしている自分がそこにいたのです。
そのとき、ヒツジライオンは初めて「ガオ~」っと吠えました。
もうメエメエとはなきませんでした。
人は育った環境や価値観、経験によって造り出す思い込みがあります。この思い込み、観念によって同じ世界でも違った世界になります。いまの自分・エゴ・固定観点を捨て、本質を知る事で真我をみることができるというお話です。
エゴ、固定観念、偏見といった分厚い洋服を何枚も重ね着している私達。ヨガを通して、ひとつずつ脱ぎ棄てていくと、世界はもっと違って見え、心も体も軽くなっていくのを感じていくでしょう。
今後のインド哲学講座のスケジュールは、
・11月13日(木) 7時~8時半
・11月17日(月) 7時~8時半
です。その他にも様々なスペシャルクラスがございます!詳しくはこちら。
http://yogaasobi.com/training/